雨が降ったときに室内に雨水が侵入しないのは、水の侵入しにくい資材が使われたいたり、防水が施されているからです。特に外気の影響を受けやすいベランダは、雨水でダメージを受けやすいため防水が必要になります。
ウレタン塗装が主流
ベランダの防水は、防水塗料を塗り重ねておこなう方法と、シートを張り付ける方法があります。中でも多くの一般家庭に普及しているのが、ウレタン防水です。
ウレタンはウレタン樹脂が混ざった塗料を重ねる防水工法で、施工費がほかに比べてリーズナブルになります。耐久性は強度の高い工法に劣るものの手順がシンプルで、扱いが楽、施工しやすいというメリットがあります。
ウレタン塗装には2種類の方法があり、現在は通気口のあるシートを張ってシートの上から塗料を重ねる方法が主流です。シートに通気口があることで、より効率的に雨漏りしにくい環境を作ります。
耐久性とスピードで選ぶならFRP防水
FRP防水はウレタン樹脂を使った工法に比べると費用は高価になりますが、耐久性が利点です。施工費用が高価でも防水を少しでも長持ちさせたい、リフォームを何度もするのはめんどう…そのような人はFRP防水が適しています。
FRP防水はガラス繊維が入ったプラスチックシートを使い、シートの上からコーティングをする工法です。工事に費やす時間が短くなるというメリットもあるので、スピードを充実する人にもおすすめです。
また、アスファルトを用いた防水工法も強度に優れています。
シートにアスファルトを重ねて防水層を作る方法で幅広く使用されていますが、一般家庭ではウレタン樹脂を用いた防水が浸透しています。
屋根塗装や外壁塗装と同じく10年
防水工事は屋根塗装や外壁塗装などと同様に、10年に1度おこなうのが理想的です。
ベランダは紫外線など外気のダメージを受けやすく、防水の塗膜も劣化します。劣化したまま放置すると、ヒビが生えたり剥がれる恐れがあるので注意が必要です。
ヒビ、剥がれは雨漏りにつながり、室内に雨が侵入するだけでなく、住宅自体の強度にも悪影響を及ぼします。水はけが低下し、水溜まりができるようになった場合も要注意です。
ベランダは排水溝にかけてなだらかな斜面になっています。水はけが劣り、水溜まりができるようになるのは、防水膜が劣化している証です。
住宅を長持ちさせるためにも、定期的にメンテナンスをし、防水リフォームをしましょう。
まとめ
ウレタン樹脂を用いた防水が主流です。
ウレタン樹脂は、他の工法に比べて耐久性は劣るものの、コストパフォーマンスが良く施工費用を安く抑えられます。
雨漏りすると住宅の強度に影響するので、屋根塗装や外壁塗装と同様に10年を目安にリフォームを検討しましょう。